本記事にはアフィリエイト広告を含みます。商品紹介はメーカーの公開仕様をもとにしたもので、当ラボによる実使用レビューや比較試験ではありません。情報確認日:2026年10月7日。
「50回分の携帯トイレを買ったから、ひとまず大丈夫」。そう思っていても、4人で1日5回ずつ使うと、50回分は2日半でなくなる計算です。箱に書かれた回数だけでは、わが家に何日分あるのかは分かりません。
必要数を考える出発点は、1人1日の使用回数×使う人数×備蓄日数。川崎市は1人1日5回、最低3日分、できれば7日分以上の備蓄を案内しています。一方、政府広報は1日5〜6回を目安としており、普段の回数に合わせた調整も必要です。[1][2]
この記事では、必要数の計算から、袋の内訳、商品ごとの違い、保管場所、使った後の処分までを順番に整理します。大切なのは大量に買うことではなく、必要な回数分が、使える組み合わせで、取り出せる場所にあることです。
携帯トイレは何回分必要?人数別の目安
まずは3日分を確保し、7日分以上を目標に
備蓄がまだない場合は、まず最低3日分をそろえ、7日分以上を目標に増やすと計画を立てやすくなります。ただし、3日や7日という数字は備蓄量の目安であって、その日までに必ず水洗トイレが使えるようになるという意味ではありません。[1]
以下は、1人1日5回で計算した3日分・7日分と、1日6回で計算した7日分です。一人暮らしも、家族世帯も、実際に使う人数の行を確認してください。
| 使う人数 | 3日分〈1日5回〉 | 7日分〈1日5回〉 | 7日分〈1日6回〉 |
|---|---|---|---|
| 1人 | 15回分 | 35回分 | 42回分 |
| 2人 | 30回分 | 70回分 | 84回分 |
| 3人 | 45回分 | 105回分 | 126回分 |
| 4人 | 60回分 | 140回分 | 168回分 |
| 5人 | 75回分 | 175回分 | 210回分 |
| 6人 | 90回分 | 210回分 | 252回分 |
公的資料の備蓄目安をもとに当ラボで計算。いずれも、トイレに行く1回につき1回分を使う前提です。個人差や予備分は含みません。
「4人で150回分」なら十分とは限らない
4人で7日間の場合、1日5回なら140回分、6回なら168回分、7回なら196回分です。150回分を備えていても、全員が1日6回使えば足りません。
目黒区は1日5〜7回を目安としており、5回は全員に共通する上限ではありません。買う前に普段の回数を確認し、回数が多い人はその実態で計算しましょう。[3]
例えば、家族4人の1日分を「5回・5回・6回・7回」と見積もるなら、合計23回。7日分は161回分です。このように、全員を同じ回数にそろえなくても計算できます。
予備分は「何に使う分か」を分けて考える
計算した必要数には、装着に失敗した分、袋を破ってしまった分、練習に使う分などは入っていません。必要数に加えて、どの程度の予備を持つかを決めます。
例えば、基本の必要数が140回分なら、50回分を3箱で150回分。差の10回分を予備にできますが、これは1日6回の168回分を満たす備蓄ではありません。包装単位を切り上げた余りと、使用回数の見積もりは別の話です。
地域や建物の条件から、より長い期間を想定する場合は、日数を延ばして試算します。4人・1日5回・14日間なら280回分です。これは長期化に備えるための計算例で、すべての家庭に14日分を一律に求めるものではありません。
家族構成と手持ちの備蓄から、不足分を計算する
子どもは「大人の半分」とせず、使い方で数える
携帯トイレは、体の大きさよりも使用する回数で必要量を考えます。トイレを使う子どもを、年齢だけで「0.5人分」にすると不足につながりかねません。子どもも大人も、普段の回数を確かめて計算するのが基本です。
おむつを使う人は、携帯トイレとは別に、普段のおむつ交換枚数と必要日数から備蓄を考えます。日中はトイレ、夜はおむつという場合は、実際の使い分けに沿って両方を準備します。介助が必要な人がいる家庭では、袋の交換や立ち座りを誰が手伝うかも併せて考えておきましょう。
そして、備蓄を長持ちさせるために水分補給を控えるのは避けてください。トイレを我慢しようとして飲水を減らすことは、脱水などの健康問題につながるおそれがあります。医師から水分制限を指示されている人は、その指示を優先してください。[4]
家にない在庫と、袋だけの在庫を数えない
追加購入数は、目標回数−自宅で使える手持ちの回数で計算します。
ここで確認したいのが、在庫の場所と中身です。合計150回分を買っていても、職場や外出中の車に20回分を置いているなら、自宅にあるのは130回分。140回分を目標にする場合は10回分足りません。外出先用と在宅用を、同時に使える同じ在庫として二重計上しないようにします。
また、凝固剤が100個あっても、対応する排せつ袋が50枚しかなければ、それだけで100回分の準備ができているとはいえません。製品の説明に沿った袋と処理材の組み合わせが、何回分そろっているかを確認してください。
「100点セット」という表示も要注意です。手袋や袋などを合算した点数と、実際のトイレの使用回数は同じとは限りません。見るべきなのは、何点入りかではなく、大小便を何回処理できるセットかです。
自宅の便器を使うか、便座から備えるか
家庭用の携帯トイレは、既存の洋式便器に袋をかぶせ、凝固剤や吸水シートで排せつ物の水分を処理するタイプが一般的です。一方、便器そのものが使えない場合は、組み立て式などの便座・便器も必要になります。[5]
| 想定する使い方 | 備えるもの | 購入前の確認 |
|---|---|---|
| 安全に座れる自宅の洋式便器を使う | 排せつ袋と凝固剤・吸水材のセット | 袋の開口部が便器・便座に合うか |
| 自宅の便器が破損、またはトイレ室が使えない | 携帯トイレに加え、対応する簡易便座・便器 | 安定性、耐荷重、座面の高さ、設置場所 |
| 自宅の便座まで移動しにくい | 本人が安全に使えるポータブルトイレ等と処理用品 | 介助方法、移乗のしやすさ、袋の対応 |
| 外出中の一時的な排尿に備える | 尿用の携帯袋など | 尿専用か、大小便兼用か |
販売名に「簡易トイレ」と書かれていても、便座を含まない袋のセットであることがあります。逆に、組み立て式の便座だけでは、必要回数分の処理用品はそろいません。名称より、セット内容を確認しましょう。
尿専用の製品は、便の処理を含む家庭の備蓄をそのまま置き換えられません。使う人と場面に合わせた補助用として考えます。[6]
水が出ても、流してよいとは限りません。 地震後などは、給水だけでなく建物の排水設備や下水道の状態も問題になります。排水に異常がないと確認できるまでは流さず、自治体、管理組合・管理会社などの案内を確認してください。「試しに一度流す」を点検代わりにしないことが大切です。[7]
なお、在宅で使う備蓄の話は、家に安全にとどまれることが前提です。建物の危険や避難情報がある状況で、携帯トイレがあることを理由に避難を見送らないでください。
購入前に確認したい、回数以外の選び方
袋の種類と枚数は、役割ごとに確認する
同じ50回分でも、付属する袋は製品によって異なります。主に確認したいのは、次の3種類です。
- 排せつ袋:便座に取り付け、排せつ物を受ける袋。
- 便器の保護用の袋・カバー:便器の水などで排せつ袋の外側がぬれるのを防ぐもの。
- 使用後に包む袋:持ち運び用や防臭用など。目的と性能は商品によって異なる。
例えば、BOS非常用トイレセット50回分には、排せつ袋50枚、防臭袋50枚に加え、便器カバー2枚が入っています。保護用カバーを「2回分しかない」と数えるのも、防臭袋50枚を「追加50回分」と数えるのも誤りです。[8]
外側の袋は、製品によって1回ごとに包むものと、まとめて保管するためのものがあります。すべての商品で同じ使い方になるわけではないため、内訳と交換方法をセットで読むようにしてください。
凝固・防臭・使いやすさは別々に見る
凝固剤の量や吸収量が大きければ、それだけで選び方が決まるわけではありません。確認したいのは、大小便への対応、1回分の処理量、袋を付ける手順、使い終わった後の包み方です。
また、水分を固めることと、においを外へ漏れにくくすることは別の機能です。BOSの説明書も、黒い排せつ袋自体には防臭性がなく、処理後は別の防臭袋へ入れる手順を示しています。防臭袋を使っても、すべての条件で完全ににおいを防げるわけではありません。[9]
「抗菌」「消臭」などの表示についても、対象や試験条件を確認します。表示だけで、使用後の袋が衛生的に無害になった、室内で何日置いても問題がない、と判断しないでください。
保存期間と、必要なものを含めた総額を比べる
長期保存の表示は、購入日から数えるとは限りません。製造日、使用期限、交換目安、未開封での保管条件を確認します。期限だけでなく、外袋の破れや湿気なども点検対象です。
価格を比較するときは、凝固剤だけの価格と、排せつ袋・防臭袋まで含むセット価格を同列に置かないことが重要です。考え方は、次のように整理できます。
備えるための1回当たり費用=必要なセットと不足する付属品の合計額÷実際にそろう使用回数
別に買う防臭袋、便器の保護用の袋、送料などを含めると、商品一覧で見た印象と変わることもあります。手持ちの用品を生かせる人と、一式そろえる人では、選びやすいセットも違います。
2026年に公表された「規格適合製品リスト」も参考に
日本トイレ研究所は、2026年3月6日に携帯トイレの規格適合製品リストの公開を発表しました。構造・性能・表示に関する規格で、人工尿400mLを吸収できることなどを確認項目としています。[10][11]
これは同団体による規格・評価の仕組みです。「国の認証を受けた」「どんな使い方でも安全」と読み替えず、掲載されている製品名と、これから買う製品が一致しているかを確認しましょう。リストに見当たらないことだけで、性能不良と断定することもできません。
メーカーが示す吸収量の数値は、試験液や方法が同じとは限りません。異なる条件の400mLと600mLを比べて、単純に性能の優劣を決めないことも大切です。
備え方に合わせて比較したい3つの商品例
ここでは、そろえ方の異なる3製品を紹介します。価格順や性能ランキングではなく、一式そろえるか、手持ちの用品と組み合わせるか、少量を追加するかという視点での比較です。いずれも便座本体を含まない処理用品のセットです。[8][13][15]
前述の規格適合製品リストへの掲載を、この3製品すべてについて確認したという意味ではありません。購入時は、現行の商品説明とセット内容を確認してください。
防臭袋までまとめてそろえる|BOS非常用トイレセット50回分
クリロン化成の「BOS非常用トイレセット50回分」は、凝固剤50個、排せつ袋50枚、防臭袋50枚、便器カバー2枚のセットです。排せつ物を処理する袋と、使用後に包む防臭袋を一緒に準備したい場合の候補になります。[8]
今回紹介するのは、防臭袋BOSが付く50回分のBセットです。同じブランドでも防臭袋が別売りのセットや、内容・パッケージの異なる商品があるため、購入画面での内訳確認が必要です。
メーカーは、凝固剤の包装変更に伴い、交換目安を10年から15年へ変更したと案内しています。手元にある旧製品まで一律に15年とせず、購入品の表示に従って管理してください。[12]
4人・1人1日5回の計算では、1箱は2日半分。50回分を3箱で150回分になりますが、1日6回で見積もる家庭では追加分が必要です。
BOS非常用トイレセット50回分〈防臭袋付きBセット・1箱〉
排せつ袋・凝固剤に、防臭袋と便器カバーも付く50回分セット。防臭袋付きのBセットか確認してください。
手持ちの防臭用品と組み合わせる|サンコー 防災用トイレ袋50回分〈R-48〉
株式会社サンコーの「防災用トイレ袋50回分」は、排せつ袋と凝固剤を各50回分そろえるタイプです。メーカーのセット内容には、別の防臭袋は含まれていません。すでに対応する防臭袋などを持っている人や、保管方法に合わせて外袋を選びたい人の比較候補です。[13][14]
メーカーは凝固剤について、開封しない限り使用可能としつつ、高温多湿での保管を避けるよう案内しています。この説明を、袋も含めたセット全体がどんな環境でも永久に使えるという意味には取らないでください。[13]
商品名だけでなく、型番R-48・50回分を確認するのがポイントです。追加する防臭袋などの費用と、収納する場所も合わせて判断しましょう。
サンコー 防災用トイレ袋50回分〈R-48・1セット〉
排せつ袋と凝固剤の50回分セット。防臭袋などは手持ちの用品と組み合わせて備えます。型番R-48を確認してください。
不足分の追加や小分けの備えに|マイレット mini-10
まいにち株式会社の「マイレット mini-10」は、凝固剤10袋、排せつ袋10袋、持ち運び袋10袋、ポケットティッシュ2個のセットです。使用期限は10年で、パッケージへの記載があります。[15]
10回分という単位は、大容量セットに少し追加したいときや、別の場所へ分けて備えるときに検討しやすい量です。ただし、付属の「持ち運び袋」を、専用の高防臭袋と同じ性能だとは判断しないようにします。
1人・1日5回なら2日分です。これだけで1週間の備えになるわけではないので、自宅の基本備蓄を確保したうえで使い分けるのがよいでしょう。
マイレット mini-10〈10回分・1箱〉
10回分を追加できる小容量セット。持ち運び袋とポケットティッシュ付き。1人1日5回なら2日分です。
保管場所は「すぐ使う分」と「予備」に分ける
箱の容量だけでなく、棚に収まる寸法を見る
携帯トイレの回数を増やすときは、購入前に収納場所の幅・奥行き・高さを測っておくと失敗を減らせます。上で紹介した3製品のパッケージ寸法は次のとおりです。[8][14][15]
| 製品 | 1パックの外寸3辺 | 外寸から計算した体積 |
|---|---|---|
| BOS非常用トイレセット50回分 | 19.8×21.4×10.8cm | 約4.58L |
| サンコー 防災用トイレ袋50回分 R-48 | 20.5×34×8cm | 約5.58L |
| マイレット mini-10 | 13.5×5×18cm | 約1.22L |
メーカー公表のパッケージ寸法を使用。体積は「3辺の積÷1,000」で計算した箱・包装外形の目安であり、収納容器の必要容量、配送箱の容量、使用後のごみの量ではありません。収納する向きや、取り出すための余裕も必要です。
例えば、BOSの50回分を3箱そろえると、外寸体積の合計は約13.73Lです。ただし、容量表示が14Lの収納ケースに必ず入るわけではありません。ケースの内寸と箱の形が合わなければ、体積には余裕があっても収まりません。
大容量品を1か所に置くか、小分けの製品を複数か所に置くか。1回当たりの価格と同じくらい、家のどこに置けるかも選択条件になります。
最初の1日分は近くに、残りは別の場所にも
収納の一例として、4人・1人1日5回で150回分を用意するなら、次のように分けられます。
| 置き場所の例 | 配分例 | 役割 |
|---|---|---|
| トイレ付近の取り出しやすい収納 | 20回分 | 使い始める1日分 |
| 室内の収納A | 50回分 | 近くの在庫が減ったときの補充 |
| 室内の収納B | 80回分 | 別の場所に置く予備 |
| 自宅内の合計 | 150回分 | 全員が1日5回使う場合の7日半分 |
これは配置を考えるための例で、特定の配分を公的機関が指定しているものではありません。家族の回数、収納、建物の条件に合わせて変更します。
小分けにするときも、袋と凝固剤をばらばらの場所へ置かず、必要な組み合わせでまとめます。凝固剤の個包装は開けず、説明書、使用期限、製品名が分かる状態を保ってください。近くに置く分は、子どもやペットが触れにくく、大人が取り出しやすい場所を選びます。[9]
収納先は直射日光や高温多湿を避け、浸水しやすい低い場所への一括保管も見直します。取り出すために脚立が必要な高所や、家具が倒れるとふさがれる収納などは、使い始める分の置き場所として不向きです。メーカーの保管条件を守れる範囲で、家の中の危険と取り出しやすさを両方考えましょう。[9][13]
車内へ置く分についても、夏場の高温などに対応できる保管条件かを製品ごとに確認します。「携帯用」「防災用」という名称だけで、車に長期間置きっぱなしにできるとは判断しないでください。
使用後の一時保管と捨て方まで決めておく
未使用品が入る場所と、使用済みを置く場所は別に必要
見落としやすいのが、使い終わった後の保管です。未使用品は小さな箱に収まっていても、使用後は排せつ物と袋が加わります。購入した箱が入るスペースだけで、使用後の保管まで賄えるとは限りません。
自治体の案内では、袋の口をしっかり閉じ、必要に応じて二重袋やふた付き容器を使い、直射日光を避けて収集まで保管する方法が示されています。食品や未使用の備蓄品とは分け、漏れや破損が起きにくい保管場所を決めておきましょう。[1][16]
におい対策の袋を使っていても、使用済みの袋を開けたり、踏んで無理に圧縮したりしないでください。袋の交換後の手指衛生も必要です。トイレットペーパー、手指を清潔にする用品、作業用の使い捨て手袋、夜間に手元を照らすライトなども、トイレ用品と一緒に準備しておくと使いやすくなります。[2][16]
ベランダなどに置く場合は、においだけでなく、雨、直射日光、動物、避難経路への影響も確認します。「室内に置きたくないから」と避難の妨げになる位置へ置かず、集合住宅では管理組合・管理会社の方針も確認してください。
「燃えるごみで出せる」と全国共通で考えない
使用済み携帯トイレの出し方は、自治体によって異なります。 川崎市は「普通ごみ」として出すよう案内していますが、新宿区の2026年10月1日更新の案内では、通常の可燃ごみとしては廃棄できず、後日、区が回収するとしています。[1][7]
掛川市は、トイレごみをほかの可燃ごみと分け、中身が分かるよう表示して排出する方法を案内しています。収集が再開するまで自宅で保管する場合もあります。[16]
商品の説明に「可燃ごみとして処理できます」と書かれていても、それだけで地域の収集ルールは決まりません。住んでいる自治体の案内で、次の3点を確認してください。
- どの区分で、ほかのごみと分けて出すのか。
- どの袋・表示が必要で、いつ収集されるのか。
- 収集されるまで、どこに保管するのか。
災害時には通常と異なる回収方法になることもあるため、平時に確認した方法に加えて、発災後の最新案内も確認します。凝固剤や処理済みの排せつ物を、水洗トイレや下水へ流してはいけません。[6]
買った後は、装着練習と定期点検を
実際に排せつする練習は、平時の処分方法を確認してから
備蓄品は、箱を開けて内容を確かめ、袋が便座に取り付けられるかを確認するところまで進めておくと、使うときの迷いを減らせます。袋の口を結べる長さが残るか、暗い場所でも手順が分かるか、子どもや介助が必要な人が座れるかも確認したい点です。
ただし、実際に排せつしたり、凝固剤を使ったりする練習を、処分先が分からないまま行うのは避けてください。 新宿区は平時に使用した携帯トイレを区では収集できないと案内しています。水だけの凝固実験でも、ゼリー状のものを一般ごみに出せるとは限りません。まず自治体の平時の処分方法を確認します。[6][7]
実使用の処分先を確保できない場合も、開封、説明書の確認、排せつを伴わない装着練習はできます。便器の水を抜く必要があるか、凝固剤を先に入れるか後から入れるかなどは、購入品の手順に従ってください。BOSの説明書では、便器の水は抜かず、保護用カバーを使い、凝固剤を排せつ前に入れる方法になっています。[9]
自動洗浄機能のある便器は、袋を付けたまま水が流れないよう、便器メーカーの取扱説明書に沿って設定を確認します。漏電などの危険がある状況で、電気部品やぬれたスイッチに触れる操作はしないでください。
点検するのは、期限だけでなく「数と場所」も
備蓄の点検日には、次の項目をまとめて確認しましょう。点検の時期は、防災用品全体を見直す日など、家庭で続けやすい日に決めます。
- 家族の人数・普段の使用回数・想定日数に対して、在庫が足りるか。
- 練習や外出用に使った分を補充したか。
- 凝固剤、袋、防臭用品が、説明書どおりの組み合わせでそろっているか。
- 使用期限、交換目安、包装の傷み、保管条件に問題がないか。
- 置き場所と使い方を、使う人全員が分かっているか。
- 使用後の保管先と自治体の処分方法を確認できるか。
回数の計算が正しくても、使う場所から取り出せない、袋が便器に合わない、処分方法が分からないという状態では準備が止まってしまいます。点検は、買い足すためだけでなく、今ある備蓄を使える状態に保つための作業です。
まとめ|わが家の必要数と置き場所を決めよう
携帯トイレ選びは、商品ランキングから始めるより、次の3つを決めてから比べると整理しやすくなります。
まず、何回分必要か。 普段の使用回数と人数から、最低3日分、できれば7日分以上を計算します。4人・7日分なら、1日5回で140回分、6回で168回分です。[1][2]
次に、何を組み合わせて、どこに置くか。 排せつ袋と凝固剤だけでよいのか、防臭袋や便座も必要なのか。棚の寸法と取り出しやすさを確かめ、使い始める分と予備を配分します。
最後に、使った後をどうするか。 使用済みを置く場所を決め、自治体の処分方法を確認します。実際に使う練習も、処分先を確認してから行いましょう。
今日の第一歩は、家にある携帯トイレの箱を見て、「誰が使い、何日分あり、足りないのは何回分か」を書き出すことです。数と置き場所が決まれば、選ぶべきセットも具体的になります。
参考資料・出典
公的機関の案内、規格を策定した団体の発表、メーカーの商品情報を参照しました。自治体ごとの処分方法は当該地域の案内であり、全国共通のルールではありません。商品仕様や販売単位、回収方法は変更される場合があります。
- 川崎市上下水道局「備蓄しよう、携帯トイレ」(2025年10月15日更新)。1人1日5回・最低3日分・できれば7日分以上、給排水の支障、使用後の保管など。
- 政府広報オンライン「【防災特集】ACTION01 災害に事前に備える」(2026年2月9日掲載)。携帯・簡易トイレの備蓄を1日5〜6回×人数×7日分で案内。関連する衛生用品・照明の備え。
- 目黒区「災害時のトイレは家庭での備蓄が重要です」。1日5〜7回を目安とした必要数と、携帯トイレ・簡易トイレの違い。
- 足立区「携帯トイレの備蓄をお願いします」(2025年9月3日更新)。水分摂取を控えることへの注意、排水設備の確認、備蓄用品など。
- 豊橋市「災害時のトイレ対策をしましょう」。携帯トイレ、簡易トイレなどの種類と、既存便器が使えない場合の考え方。
- 新宿区「在宅避難を想定して災害時のトイレ問題に備えましょう!」(2024年11月21日更新)。尿専用・大小便兼用の区別、平時と災害時の廃棄方法の違い、凝固物を下水へ流さない注意。
- 新宿区「【10月配信】マンションにおける災害時のトイレ問題」(2026年10月1日更新)。排水確認前の水洗使用を避けること、使用後の区の回収、平時の実使用を控える案内。
- クリロン化成「BOS非常用トイレ・商品情報」。50回分セットの袋・凝固剤の内訳、袋の寸法、パッケージ寸法など。
- クリロン化成「BOS非常用トイレ 取扱説明書〈PDF・全2ページ〉」。設置・処理手順、保管条件、防臭の限界、便器の水・自動洗浄への注意など。PDF内表記:20241015。
- 日本トイレ研究所「『携帯トイレ』を選ぶための規格に適合した製品リストを公表しました」(2026年3月6日)。規格適合評価と製品リスト公開の案内。
- 日本トイレ研究所発表「災害時に安心して使える『携帯トイレ』を選ぶための規格に適合した製品リストを公表」(2026年3月6日)。構造・性能・表示の確認項目など。発表主体による一次情報。
- クリロン化成「非常用トイレセットの交換目安が15年になりました♪」(2023年11月22日)。凝固剤の包装変更に伴う、交換目安10年から15年への変更。
- サンコー公式通販・三幸商店「防災用トイレ袋」。製品の用途、セット内容、凝固剤の使用・保管条件。ページには複数回数の選択肢あり。
- サンコーオンラインショップ卸専門店「防災用トイレ袋50回分〈R-48〉」。50回分の品番とパッケージ寸法。
- まいにち株式会社「災害用トイレ処理セット マイレット mini-10」。セット内容、寸法、使用期限。
- 掛川市「災害用トイレについて」(2026年9月8日更新)。使用済みトイレごみの一時保管、分別・表示・収集に関する案内。

